近くの山の木
「近くの山の木」で、住まいをつくる。
スーパーなどで食品を選ぶとき、多くの方が“産地”にこだわります。
「産地にこだわること = 品質や安全性にこだわること」だから。
ご家族が毎日口にするものだから、より安心できる素材を求めます。
では、ご家族が毎日の生活を送る、家の“産地”は、いかがでしょうか?
日本の木材の自給率は約30%。住まいのいちばん大切な素材である「木」は、70%が海外からの輸入材です。
熊本の住宅メーカーである私たち新産住拓は、木の“産地”にこだわり、熊本の県産材を中心とした「近くの山の木」で、住まいをつくっています。
地元の木は、地元の気候風土を知っている。
昔の住まいは、地元の木を使って建てることが当たり前でした。
その理由は、単に「輸入材がまだ無かった」というだけではありません。
地元の木は、地元の気候をいちばん良く知っているからです。
木は生き物です。
生き続ける中で、その土地の天候・気温・湿度に適応します。
そして、柱や床材などに加工され、住まいの一部となった後も、気温や湿度に合わせて、まるで呼吸するように水分を吸収・放出し続けます。
地元で育った木と、遠くで育った木。
地元の気候を知っているのは、地元の木です。
木の産地にこだわることで、より快適で、より強い住まいをつくることができます。
昔の人々も、そのことを理解していたから、地元の木で家を建てたのでしょう。
人吉・球磨などの良木を、適正価格で。
熊本の木材生産量は、全国第4位。
蒸し暑い夏も、厳しく冷え込む冬も知っている、非常に良質な木材です。
この木を使って「地元の木の住まい」を建てられるのは、熊本に暮らす私たちの特権です。
そして、新産住拓は熊本の住宅メーカーです。
大黒柱など住まいを守る骨組みはもちろん、ほとんどの木材に「近くの山の木」を使います。
熊本の企業だから、熊本に暮らす皆さんの住み心地にこだわります。
しかし、「国産材=高い」とお考えになる方も多いでしょう。
私たちは、地元の木を使った住まいを適正価格でお客様にお届けするため、
長年にわたり工夫を重ねてきました。
さまざまな試行錯誤を続ける中、
日本有数の木材産地である人吉・球磨地域で、
「木のプロフェッショナル」との出会いがありました。
人吉で、先人から受け継いだ伝統的な林業にこだわる、泉林業の故泉忠義さん。
球磨で、消えつつあった地元の製材技術を守り続ける、尾方製材の尾方猪八郎さん。
こうした方々の力をお借りしながら、森の木を伐り、加工し、
建築現場に届けるまでの流れをすべて新産グループで管理する、独自のシステムを作りあげました。
良質な熊本の木を使った住まいを、適正価格でご提供する仕組みを実現したのです。
新産住拓の「木材流通産直システム」
一般的な木材流通にある製品市場・木材卸売業者・木材小売業者の経路をカットすることで、
お客様に良質な木材を適正価格で提供することを可能にしています。
皆さんとともに熊本で生きてきた、
私たち新産住拓にできること。
それは、熊本の皆さんが最も快適で、最も心地よい住まいをつくり続けることです。
そのために私たちが出した答えは「近くの山の木」。
泉林業・尾方製材をはじめ木のプロフェッショナルの方々と、住まいにこだわる私たちの、
知恵と想いの結晶です。